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志賀直哉『濠端の住まい』より

志賀直哉『濠端の住まい』から抜粋

「食器はパンと紅茶に要るもの以外何もなかった。
若し客でもあると、瀬戸ひきの金盥(かなだらい)で牛肉のすき焼きをした。
別にきたないとは感じなかった。却ってそれを再び洗面器として使う時の方がきたなかった。
一つバケツで着物を洗い、食器を洗った。馬鈴薯を洗面器で茹でる時、台所のあげ板を蓋にした。」

自分のようないい加減なものでも、洗面器で炊事をするのは御免だなと思う。志賀直哉本人はともかく、客には同情する。
漫画に起こすことができそうなのでメモ。

しかし、下世話な部分ばかりピックアップしていて、文豪達には甚だ申し訳ないような気がする。

この短篇集は13、4年前に1度読んだのだけれど、最近また、日に1本か2本ずつ再読している。
先日の解説について書いたのは、先に巻末を読んでしまった訳です。 

志賀直哉『濠端の住まい』より 志賀直哉『濠端の住まい』より Reviewed by 黒谷知也 on 6/26/2014 Rating: 5