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坂口安吾『日本文化私観』と、ジョセフ・コット

坂口安吾の『日本文化私観』に登場する、「コット先生」は、 芥川龍之介の書簡や、内田百閒の随筆に書かれているジョセフ・コットと同一人物であると思う。 『日本文化私観』には、「アテネ・フランセでロベール先生の歓迎会があり」と記述されており、 ”アテネ・フランセ”は、芥川の書簡や百閒の随筆のジョセフ・コットが創立者だから、ほぼ間違いないだろう。

『日本文化私観』の中で坂口安吾は、コットさんのスピーチの最中笑い出してしまい、 「殺しても尚飽きたりぬ血に飢えた憎悪を凝らして、僕を睨んだのだ」 とあるように、コット先生を怒らせてしまったり、 また、「僕は相手がなくて退屈だから、先生の食欲ばかり専ら観察していたが、猛烈な速力で、 一度匙をとりあげると口と皿の間を快速力で往復させ食べ終るまで下へ置かず、僕が肉を一きれ食ううちに、 オートミルを一皿すすり込んでしまう。先生が胃弱になるのは尤もだと思った。」 とコット先生を観察していたりもし、愉快なので、そのうち芥川漫画に描こうと思う。

ちなみに、坂口安吾の『文学のふるさと』の中に芥川のエピソードがあるのだけれど、それはまた次の機会に。

昨日、芥川漫画更新
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坂口安吾『日本文化私観』と、ジョセフ・コット 坂口安吾『日本文化私観』と、ジョセフ・コット Reviewed by 黒谷知也 on 6/29/2014 Rating: 5